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今日6月21日は、一年でいちばん昼間の時間が長い「夏至」でしたね。夏至は年ごとに変わるそうですが、6月21日か22日のどちらかだそうです。また意外な事に夏至が日の出がいちばん早い日ではなく、夏至の1週間ぐらい前が日の出が一番早い日なんだそうです。

そんな一口メモはさておき、日の出が早いこの時期は「朝連」と称して、早朝にやって来る夜行列車の撮影が毎年日課となっていました。最近では我が地元を5時前に上がって来る489系急行能登から始まって、7時までの間に寝台特急北陸・出羽・鳥海・はくつる・あけぼの、急行津軽に八甲田が通過。朝ラッシュ時間帯が終わる9時台には北斗星とカシオペアが上がって来たけど、これらすべてが廃止されてしまい、もう「朝連」に出掛ける事は無いのかもしれません・・・。


今日の懐かしい写真は、30年前の奥羽本線の赤岩~庭坂間を行くブルートレインあけぼの4号です。この当時のあけぼの号の牽引機は、上野~黒磯間EF65PF、黒磯~福島間ED75、板谷峠超えの福島~山形間はEF71+ED78の重連、山形~秋田・青森間はED75、何度も機関車交換して運転されていました。私ら関東に住むテツは、PF牽引あけぼの号は日常的でしたが、交流区間の「あけぼの号」の撮影は深夜帯なので、明るくなる秋田・青森県まで遠征しなければならず撮影のハードルは高かったのですが、東北本線と奥羽本線が分岐する福島駅の2つ先の庭坂駅からほど近い大カーブ撮影地の通過時刻は早朝4:50頃、夏至の時期の日の出時刻は4:10台なので撮影可能、しかもEF71とED78の重連とあって、ファンの間では一度は行ってみたい夏至の時期限定の伝説の「朝連」でした。

奥羽本線福島~山形間の山形新幹線改軌工事が始まる前に行かなくちゃと、平成2年(1990年)の6月、仕事の休みの日と週間天気予報をにらめっこして、6月22日の夜、上野駅から友人3人で14系急行津軽に乗って、深夜の2:40福島着。庭坂へ向かう始発の奥羽本線普通列車ではあけぼの号の撮影には間に合わないので、庭坂駅まで深夜割増料金のタクシーを利用して15分ほど、3人で割り勘で一人1500円ぐらいだった記憶があります。撮影地へ向かう線路沿いの真っ暗な道を懐中電灯を照らしながら歩き、撮影地に着くと、すでに先着の多くの車組が三脚を立ててスタンバってました。梅雨時期とあって皆さん晴れの天気予報の日を選んで遠征して来たんだなぁ~。

日の出から30分少し経って、雲一つない快晴なのですが、朝の陽射しはパワーが弱いのか、思いのほか露出が上がらず、フィルムはASA感度400、シャッター速度500分の1、絞りはF4、この当時使っていたカメラはペンタックス6×7でした。


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この日はこの後おまけがあって、あけぼのを撮影した大カーブのさらに先の、山の中へと分け入る入り口付近の築堤で、高崎のお座敷12系やすらぎを撮影。感が良い方は「上り線を逆走してる」とお気づきの方もいらっしゃるかと思います。複線区間ですが、この当時すでに下り線側は山形新幹線改軌工事が始まっていて、上り線だけを使っての単線運転方式となっていました。

10年ひと昔と言いますが、これ撮りに行ってからもう30年も経っているとは・・・。