最近、仕事が忙しくて、久しぶりの更新です。
だいぶ間が開いてしまいましたが、4か月前の1月27日(土)に行って来た、大人のオト休パスで甲信越遠征記の最終章です。
新潟在住の旧友と、越後線・信越本線で活躍中の115系の撮影を終え、上越新幹線で大宮まで帰ります。
新潟駅は高架化工事の真っ最中でした。
上越新幹線は今年で35周年なんですね。
私事の余談ですが、国鉄全線走破した最後の線区がこの上越新幹線で、大宮~上野間開業日の新潟駅からの一番列車、6:25発「あさひ390号」に、ここ新潟駅から乗った思い出の駅です。
話は脱線しましたが、新潟からの帰りに、もう一つ「乗りテツ」の企みを!
新潟16:42発、越後湯沢行 現美新幹線とき456号に乗ってみる事に!
現美新幹線とは何ぞや?
走る美術館で世界最速の芸術鑑賞を!と言う事で、注目のアーティストがこの列車の為に制作した現代アートが、各車両に展示してある新幹線で、新幹線で移動しながら現代アートを鑑賞するというユニークな新幹線です。現代美術を略して「現美」。
私は現代アートを積極的に鑑賞する趣味は無いけれど、どんな新幹線なのか一度乗ってみたかったので、今回の旅がいい機会になりました。
まずは越後湯沢発「現美新幹線とき455号」が新潟駅に16:14に到着するので、ホームの先端でゲット
外観はパンフレットによると写真家・映画監督の蜷川実花さんが撮影した、長岡の花火の写真だそうです。
この車両は窓が無い!いったいどんな車内なんでしょうね???
14番線から発車します。対向ホームから停車のシーンを撮れないのが残念。
真っ黒な顔、何だか不思議な新幹線ですね。
ホームには水飲み場が今なお現役ですが、残念ながら故障中の札が・・・
変わった形してますが、何か意味があるのかな?
小腹が空いたので立ち食いそばでもと思ったけど、いろいろ撮影していたら発車時刻が迫ってきてしまい断念・・・
オト休パスを利用しているので、この日の朝に指定を取っておきました。
指定席は越後湯沢方の先頭11号車の1両だけ。残りの5両は自由席です。
車内に入ってビックリ!
デッキ部分も車体と同じように真っ黒で、照明も控えめで落ち着いた雰囲気です。
指定席11号車の車内は、座席が6列しか無くてちょっと狭く感じます。
乗車した車両はE321-702、この現美新幹線の車両は、E6系の登場で秋田新幹線こまちから引退したE3系を改造した車両で、この指定席11号車は、こまち時代はグリーン車だった車両なので、座席は広くて、乗り得な車両ですです!
終点の越後湯沢へ54分で着いてしまうので、元グリーン車の座席でマッタリする暇もなく、各車両を点検して回ります。
車内に掲出されていた編成案内図。座席の配置が独特で、いったいどんな車内なのか、この図を見ただけでは分かりませんよね。
隣の12号車の車内。
窓は片側にしか無くて、反対側は全面鏡張りで、座席はロビーカーのような配置。
乗客は鏡に映る自分の姿と車窓を鑑賞する仕掛けの様です。これが新幹線の車内なんて、この写真を見ただけでは分かりませんよね。しかもこれが自由席とは!
鏡に映る自分の姿と向き合って、皆さん何かを感じ取るのでしょうかね?(^^;)
13号車はキッズスペース。
壁と床の模様は、プラレールの線路を図案化、そして床には本物のプラレールが!
この箱の中にプラレールが収納してあり、勝手を知った子供たちは、ここから線路や車両を取り出して遊んでいました。
キッズスペースと同居して、カフェスペースがあります。
コーヒーやケーキ等を提供していますが、利用してる人は少ないようでした。
14号車は、新潟県を象徴するような写真を展示。
自由席なので、どこに座ってもいいのですが、この新幹線に乗る皆さんは現代美術を鑑賞するのが目的!?なので、一か所にじっと座ってる人は少ないようで、車内をウロウロする人が沢山居る珍しい新幹線ですね。
15号車は、ガラス張りの中に、花のような模様の飾り物が宙に浮かぶように展示されていて、列車の揺れに合わせ展示物が微妙に揺れる仕掛けになっています。私も少し座って鑑賞してみましたが、微妙に揺れる作品を見てると目が疲れてしまい、この作品に対する作者の意図が感じ取れず、現代アート、奥が深すぎ(^^;)
この車両が一番座ってる人が少なかったです。
最後部16号車は、新潟県の風景アニメが、大型モニターに映し出される仕掛け。
動画は四季折々の新潟県内の車窓風景のアニメーションで、走ってる新幹線の窓から見てるように景色が動いていきます。私はここが一番気に入って、しばらくここで長居をしました。
これは新潟市内の風景ですね。あっ!レインボータワーも映ってる!
新潟駅を発車してすぐ、車窓からこれと同じ風景が見れるのかな?
そのレインボータワーですが、東日本大震災の影響で機器の一部が破損し、それ以降営業が中止になるも今まで現存していましたが、今年8月下旬から取り壊しが決定したと新潟在住の旧友から、つい先日メールが届きました。
一通り見て、元グリーン車の乗り心地をもっと堪能しなければと、自分の指定席の座席に戻ってきました。車内は荷物だけ置いてあって乗客の姿は無し。皆さん私と同じで、車内をウロウロしてるようですね。座席の模様も現代美術のようです。
元グリーン車の足乗せも現存。自分の足の匂いが気になったりして(^^;)
現代アートもいいけれど、私は本物の移り行く車窓風景の方がいいかなぁ~
浦佐駅では、新潟駅を7分後に発車した後続のMaxとき336号に追い抜かれる為、
約5分停車しました。
初めての現美新幹線の54分間の旅は、あっと言う間に過ぎてしまい、終点越後湯沢に到着。東京まで行かない越後湯沢行きなので、乗客は新潟県内相互間の利用客と、物珍し好きの方しか利用しないのか、思ってたより空いていて、自由に車内をうろつけて良かったです。
現美新幹線は空いてたけど、土曜夕方の越後湯沢駅の駅ナカ商店街は、スキー帰りの客で大混雑でした。
次に乗る「Maxたにがわ」発車まで20分ほど時間があったので、上越線のホームをちょっと見に行って来ました。
北越急行ほくほく線の「ゆめぞら」が、雪まみれで停まってました。
運転室窓に取り付けられてる、落雪やツララ除け金網プロテクターが勇ましいです!
良く見るとヘッドライトにも小さなヒサシが付いますね。
屋根が無いホームの先端は、融雪パイプから出る水のおかげで積雪は無いですが、長靴を履いてないと、勢いよく噴出する水でびしょぬれになってしまいますね。
薄暗いホームに、深々と降り続く雪・・・、あぁ~雪国!
北陸新幹線長野~金沢間開業前までは、この越後湯沢駅は金沢行きの特急はくたか号と上越新幹線との乗換駅で、この上越線ホームも乗り換え客で賑わっていましたが、今は普通電車だけしか発着しなくなってしまい、寂しくなってしまいました。
はくたかが走ってた時は、ここに駅弁屋さんのスタンドがあったのですが・・・。
「特急券と乗車を、おひとりづつお入れください」の大きな案内は、当時の乗り換え客で賑わっっていた時の物で、撤去されずに残ってるのが返って寂しさを感じます。
越後湯沢18:00発、スキーシーズン運転の臨時Maxたにがわ66号の自由席で大宮へ帰ります。この列車はガーラ湯沢始発で、越後湯沢には発車7分前の17:53に到着するので、自由席は発車ギリギリにホームに来たのでは座れなかもしれません。
入線前に並ぶも、雪の上越線ホームを見に行ってしまったので、すでにスノボを抱えた方々で長蛇の列でした。
でも座席定員数が多いMax、下段の3人席窓側に空席があり、ホット一息(^^;)
8両編成で、4両の自由席は約80%の乗車率で越後湯沢駅を発車しました。
この日は、長靴と、桐灰の靴下に貼るカイロが威力を発揮してくれました。
たにがわって各駅停車だと思ってたけど、臨時Maxたにがわ66号は越後湯沢を発車すると大宮まで途中高崎しか停車しないのですね。その高崎駅で約7分停車して、前に8両増結します。その停車中にかがやき512号に抜かれ高崎を発車。
大宮に18:58定刻に到着。
今回のオト休パスは、仕事の関係で有効期間4日のうち2日間しか使いませんでしたが、中央本線で189系とE351系スーパーあずさにお別れ乗車、新潟地区で最後の活躍を続ける115系を撮影出来て、中身は濃い旅になったと思います。
新潟でお世話になった〇〇さん、ありがとうございました!
そして、おめでとうございます!(謎!)
そうそう、もう一度115系と解体前のレインボータワーを見に行こうと思います!